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電撃プレイステーションの歴史と役割

電撃プレイステーション

創刊の経緯

電撃プレイステーションは、ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機「PlayStation」に特化した日本のゲーム雑誌である。1994年12月に『電撃PCエンジン』の増刊号として初登場し、翌1995年6月に独立創刊した。その後、KADOKAWAグループの一員であるメディアワークス、アスキー・メディアワークスを経て、KADOKAWA Game Linkageによって発行された。

発行形態と特徴

長年にわたり、電撃プレイステーションは毎月2回(第2・第4木曜日)発行され、後に月刊誌へ移行した。判型はAB判、無線綴じ、定価は650円、発行部数は21万部(2011年時点)が公表されている。誌面は新作情報やレビュー、攻略記事を中心に構成され、付録冊子やシリアルコードなどの特典も多く、読者から支持を得ていた。
特に2011年8月11日発売の通算500号では、『ファイナルファンタジー』シリーズなどで知られる野村哲也氏による記念イラストや、歴代タイトルの振り返り記事が掲載され、大きな話題となった。

デジタル展開

紙媒体だけでなく、公式サイト「電撃オンライン・電撃PlayStation特設ページ」やYouTube配信「電撃PS Live」を通じて、ニュースや動画コンテンツの発信も行われた。こうしたデジタル展開は、ゲーム情報の入手経路が多様化する時代に対応するための重要な取り組みであった。

終刊の背景

2020年2月26日、KADOKAWAは電撃プレイステーションの定期刊行終了を発表。同年3月28日発売のVol.686をもって、月刊誌としての歴史に幕を下ろした。最終号では『ファイナルファンタジーVII リメイク』が特集され、「最後の通常号」として飾られた。
発行終了の背景には、ゲーム情報が紙媒体からオンラインへ移行する潮流があり、出版社はデジタルでの情報発信強化を選択した。なお、以降は「電撃オンライン」内のPlayStation専用ページで記事配信が続けられている。

その後の展開と意義

電撃プレイステーションのブランドは、KADOKAWA Game Linkageによる統合的なゲームメディア事業の一部として継承されている。ファミ通と並び、国内のゲーム雑誌文化を支えてきた存在であり、紙媒体からデジタルへの転換を象徴する事例となった。

まとめ

電撃プレイステーションは、1994年の創刊から2020年の終刊まで、四半世紀以上にわたりPlayStationユーザーに寄り添い続けた専門誌である。その歩みは、ゲーム文化の発展と情報メディアの変遷を映し出しており、今日ではオンラインを中心にその役割を引き継いでいる。

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