かつて世界中のゲーマーと開発者が注目した「E3(Electronic Entertainment Expo)」。2023年を最後にE3は終了し、2025年現在ではSummer Game Festなど新しい形式のイベントが業界をリードしています。本記事では、E3の歴史、なぜ終了したのか、代替イベント、そしてこれからのゲーム展示の姿を包括的にまとめます。
E3とは何だったのか?
E3は、1995年からアメリカ・ロサンゼルスで毎年開催されていた世界最大級のゲーム見本市でした。主に次のような役割を担っていました:
- 新作ゲーム・ハードウェアの初公開
- メディア・開発者・小売業者向けの商談の場
- 業界全体の方向性を決定づけるトレンド発信地
任天堂・ソニー・マイクロソフトの3大プラットフォーマーが一堂に会し、巨大なステージで発表するスタイルは、まさに「ゲーム界の祭典」でした。
なぜE3は終わったのか?
2020年のパンデミックによる中止
- COVID-19の影響で2020年のE3は完全中止
- 2021年はオンライン形式で実施されたものの、リアルイベントとしての存在意義が薄れる
大手企業の独自配信への移行
- 任天堂:Nintendo Direct(独自発表動画)
- ソニー:State of Play
- マイクロソフト:Xbox Showcase
🟢 企業側はコスト削減・情報コントロールの自由さから、E3から独立した発表形式を選択するように。
2023年の正式キャンセルとESAの声明
- 2023年、E3の主催者ESAは「今後のE3開催を停止」と発表
- 公式サイトにて、「E3ブランドは終了」という趣旨のコメントが掲載されました
🔴 この時点で、E3は事実上完全終了となりました。
代替イベントの台頭:2025年のゲーム業界
E3が消えた今、2025年時点でゲーム業界は以下のイベントを中心に情報発信を行っています。
Summer Game Fest(サマーゲームフェスト)
- 開催時期:毎年6月(2025年も6月6日〜9日開催)
- 主催:ジェフ・キーリー(元E3司会者)
- 特徴:オンライン配信中心+一部リアル展示
🟢 2025年も『Mortal Shell II』『Deadpool VR』『Fortnite: Death Star Sabotage Event』などがここで発表されました。
各社独自イベント(2025年実施済)
イベント名 | 主催企業 | 発表内容(例) |
Nintendo Direct(2025年6月) | 任天堂 | 『ゼルダ新章』ティザー映像 |
Xbox Games Showcase(2025年6月) | Microsoft | Game Passの新作群 |
Ubisoft Forward(2025年6月) | Ubisoft | 『アサシンクリード:中国篇』 |
PlayStation State of Play(2025年5月) | ソニー | 『ゴースト・オブ・ツシマ2』初公開 |
展示会の「オンライン化」と「分散型」へ
かつてのE3のように一か所に全てが集まる形式ではなく、今後はオンライン配信+分散イベントという形が主流になっています。
オンライン展示のメリット
- 世界中どこからでも視聴可能
- 発表のタイミングを柔軟に調整できる
- 無料・ライブ・アーカイブ視聴対応
課題も残る
- リアルイベントの熱気・体験性が不足
- 中小企業やインディーゲームの発信機会が限定されがち
🟢 そのため、PAX(Penny Arcade Expo)やGamescom(ドイツ)など一部のリアルイベントは依然として価値を保っています。
E3の遺産と今後の展望
- E3は、約30年にわたりゲーム業界の中心舞台でした
- その終了は一つの時代の終焉を意味しますが、同時に新しい形の展示文化が花開きつつあります
🟢 2025年現在、情報発信の主流は「企業主導型+オンライン中心」 へと移行
🔴 しかし、リアル展示・体験の重要性も無視できず、今後はハイブリッド型展示会の普及が期待されます
まとめ
- E3 まとめ として振り返ると、E3はゲーム業界を形作った重要な存在だったことがわかります
- 2025年の現在は、Summer Game Festや各社配信イベントが中心ですが、E3の精神は形を変えて生き続けています
- 今後も「リアルとデジタルの融合」がテーマとなり、世界中のゲーマーと開発者をつなぐ展示文化は進化を続けるでしょう
🗣 あなたにとってE3の思い出は?
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