VTuber まとめ|歴史・主要企業・技術・収益化まで徹底解説

vtuber YouTube

VTuberとは

VTuber(バーチャルYouTuber)は、2Dまたは3Dのデジタルアバターを用い、リアルタイムで視聴者と交流しながら配信や動画投稿を行うクリエイターを指します。モーションキャプチャやフェイストラッキング技術を活用し、表情や動作をアバターに反映させることで、キャラクターとして活動します。

誕生と歴史的節目

  • 2016年11月29日:Kizuna AIがYouTubeチャンネル「A.I.Channel」を開設し、初の動画を公開。これが「VTuber」という呼称を広く知らしめる契機となりました。

  • 2020年9月:カバー株式会社(hololive production)が英語圏向けグループ「hololive English」を発表し、世界市場への進出を本格化。

  • 2022年6月8日:ANYCOLOR株式会社(NIJISANJI)が東京証券取引所グロース市場に上場。

  • 2023年3月27日:カバー株式会社も東京証券取引所グロース市場に上場。

主要企業と市場構造

ANYCOLOR株式会社(NIJISANJI)

日本最大級のVTuber事務所のひとつで、国内外に多数のタレントを擁しています。公式IR資料には売上構成や海外事業展開の詳細が記載されており、デジタルコンテンツ、グッズ販売、イベント事業など多角的な収益モデルを展開しています。

カバー株式会社(hololive production)

国内外で人気を誇るVTuber事務所。女性VTuberグループ「hololive」、男性VTuberグループ「ホロスターズ」などを運営。投資家向け資料では、配信事業、音楽・映像制作、ライブイベント、メタバース関連事業など、幅広い取り組みが示されています。

活動プラットフォーム

  • YouTube:Super Chat、Super Stickers、広告収益、YouTube Premium分配など、多様な収益化機能が利用可能。

  • Twitch:サブスクやBitsなど独自の収益化手段があり、一部VTuberはゲーム配信や雑談枠で活用。

  • Bilibili:中国市場で活動するVTuberや公式配信の拠点として重要。

収益化の仕組み

YouTube公式が提供するSuper ChatSuper Stickersは、ファンからの直接支援として大きな割合を占めます。加えて、広告収益やプレミアム会員からの分配、グッズ販売、音楽配信、リアルイベントなどが主要な収益源です。

技術面の基盤

  • Live2D Cubism:2Dモデルのアニメーション制作において業界標準とされ、イラストをリアルタイムで動かすためのリギングや物理演算を可能にします。

  • 3Dモデル:フルトラッキングによる動作再現や、ライブ会場での全身モーションキャプチャに活用。UnityやUnreal Engineなどと連携することで高度な演出が可能。

市場の成長と展望

配信分析会社によるデータでは、VTuberコンテンツはライブ配信全体に占める視聴時間の割合を拡大しています。国内外での視聴者数の増加やグローバル展開に伴い、収益源は配信だけでなく、音楽・アニメ・ゲームとのクロスメディア展開へと広がっています。

まとめ

VTuberは、2016年のKizuna AI登場以降、急速に市場を拡大してきました。現在ではANYCOLORやカバー株式会社といった大手企業が市場を牽引し、配信プラットフォームや収益化手段、技術環境も多様化しています。今後もグローバル化や新技術の導入により、さらに幅広いエンタメ領域へ進出していくことが期待されます。

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